バイデン氏、「米国の鉄鋼労働者」の必要性を理由に、USスチールを日本製鉄に売却する計画に反対
記事抜粋
- ジョー・バイデン大統領は 3/14、USスチールの日本製鉄への売却計画に反対を表明し、
米国は「米国の鉄鋼労働者によって支えられた強い米国鉄鋼会社を維持する」必要があると述べた。 - 「USスチールは1世紀以上にわたって米国を象徴する鉄鋼会社であり、
国内で所有・運営される米国の鉄鋼会社であり続けることが極めて重要だ」と付け加えた。 - 米国 商工会議所は 2月のブログ投稿で、バイデン政権が協定を阻止するのは無謀だと警告した。
もし介入すれば、米国への海外投資に悪影響を及ぼし、米国企業が望む海外投資を他国が阻止し、
日米同盟を損なう可能性があると商工会議所は述べた。
JUST IN: President Biden opposes Japanese company Nippon Steel’s proposed $14.9 billion purchase of US Steel, saying it is 'vital' for the steel company to remain 'domestically owned and operated'.
— The Spectator Index (@spectatorindex) March 14, 2024
- バイデン大統領は、日本の日本製鉄による149億ドルでのUSスチール買収提案に反対し、
鉄鋼会社が「国内で所有・運営」され続けることが「極めて重要」であると述べた。
There is nothing hard about this. A foreign nation shouldn’t control our steel production. Biden should block the sale of US Steel & save our jobs https://t.co/8d4iLU8KNR
— Josh Hawley (@HawleyMO) January 12, 2024
- 外国が我が国の鉄鋼生産を管理すべきではありません。バイデンはUSスチールの売却を阻止し、私たちの雇用を守るべきだ。
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この記事への海外の反応
- トランプ氏が数カ月前にこの発言をした時、一部の層からは嘲笑された。
バイデンも本質的には同じことを言っているが、どんな反応するだろうか。
- アメリカ人のためのアメリカ企業なんだから当然だよね?日本企業でも日本の買い手を求めるはず。
- USスチールの経営陣の立場は表明しているの?これは友好的な買収?
- ↑USスチールが誰かに売却したがっているのは事実。反対しているのは労働者組合。
- 左に偏ったメディアによる明らかに二枚舌報道。繰り返すけど、トランプは正しい!
- 良い政治的パフォーマンスができたと思っているのかもしれないが、
実際のところ、日本製鉄がなければ、
USスチールは市場を支配している中国の鉄鋼会社に食い潰されてしまうだろう。
- 自由資本主義 vs. 国家安全保障上の利益
USスチールの経営が問題があれば、もしかしたら日本企業が状況を好転させることができるかもしれない。
それはそんなに悪いことなんだろうか?その一方で、米国にとってUSスチールは国防上どれほど重要なのか、
そして米国の国家安全保障が危機に瀕している状況で日本(あるいはその他の外国)は信頼できるのだろうか?
日本にとって良いことはアメリカにとっても良いことだろうし、その逆もまた然り。
- 日本の援助なしにアメリカの鉄鋼を効率化することは不可能です。仮に今回を阻止しても、
中国人かインド人に購入されれば労働者はリストラされるだろう。非常に多くの雇用が失われるはずだ。
- 日本だって何十年も保護主義的で、輸入品や外国企業の買収を敵視してきた。
米国も同じことをする時期が来ただけのこと。バイデンもトランプもこれに同意しているのは良いことだ。
私はどちらも正しく、アメリカを第一に考えていると思う。
- これはバイデンが政治生命の中でとった最も愛国的行動だ。
There is something pic.twitter.com/bZ896hZMd5
— Talح Says (@TALHAYOUSUF46) March 14, 2024
- 何か裏がありそう。
- 過剰な保護主義は外国投資に悪影響を及ぼしかねない。
- 前世紀初頭の世界最大の企業。強者はいかにしてここまで落ちぶれたのだろうか。
- 彼は日本には売らずに中国に売るのでは?
管理人から一言
ドミー
日本のトップ企業が買収を行う行為自体は事業拡大のためにも
メリットがあるなら是非どんどんやってください。という感じですが
今回は非常にタイミングが悪かったですね。
アメリカ大統領選挙が控える中、政治的なおもちゃにされてしまった感じが否めません。
製鉄業の国家安全保障上の重要性は言うまでもありませんが
その大それた価値がUSスチールにあるのかは不明です。
仮に日本製鉄が買収を断念したとして、
USスチールの経営が再建できるかどうかも不透明なままです。
中国の企業が世界シェアを握っているのでそちらに買収される可能性もありますし、
日米で協業することは選択肢として有効かなと思います。
ただし、円安もあって時期が悪いので、もうしばらくしてから再トライが良い気がします。
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皆さんはどう思いますか?コメントお待ちしております。
いま欧州はハイテン鋼などが喜望峰ルートで迂回輸入しているため、製造コスト増大に苦しんでいる。スエズ運河封鎖状態が続けば欧州はやがて干上がる。日本製鉄製鉄鋼がUSスチールの梱包材で欧州に輸出されれば、電磁誘導鋼板まで米国内で生産されることになり米国は欧州に多大な恩を売ることができる。この合併はアメリカが世界の覇権国であり続けるためには必要なことだと思うが、どうなんだろう。
名無しのぴこたんさんコメントありがとうございます。
そうですよね。日本製鉄はUSスチールの持つ鉱山と技術が欲しい。
USスチールは経営の立て直しがしたい。
元々大枠の買収統合の合意もしていたわけであって、
日米の鉄鋼企業のタッグでメリットが多いことは自明の理かと思います。